
ガイにとって修行をともにした部下や後輩達とはいつまでも仲良くしていたかった。
もしもその部下や後輩が異性で本気で愛してしまったら、任務中冷静で居られる自信がガイにはなかった。
それでなくても本来猪突猛進で突っ走る性格だったのを
体術を学び、強い精神力を持つことで常に冷静にいられるように保っていたのだから
それとはかけ離れた恋愛感情などというものが絡めば、必ず任務に支障がでるだろうことがわかっていた。
ライバルのカカシが簡単に昇進できた中忍試験。
ガイが何年も昇進できなかった理由が、冷静なリーダーとしての判断力だったのだ。
ところが、恋愛感情でなく師弟関係でも深入りしてしまう弟子が現れてしまった。
自分の生き様を理解し、共感し、そのままを受け入れようとしてくれるかわいい部下。
自分の得意技、奥義を叩き込んで完璧だ、そう思っていたのに。

その部下は試験中自分が教えた奥義を使った後、敵の攻撃をよけられずに
大怪我を負った。
忍生命が危ういさなかでの綱手の帰還に大きな期待を寄せていたのにもかかわらず
忍を止めるように通告されてしまった。

治る確率は半々、もう忍はやめろと。
手術を迷う愛弟子に向かってガイは手術が失敗したら「俺も一緒に死んでやる」としか
言ってやることができず、自分の無力感で情けなくなっていた。
落ち込んで、泣いている愛弟子を見ているとガイは痛々しくて心が張り裂けそうになってしまう。
手術の成功もするかどうかが心配で心配でいてもたってもいられなかった。
その事故以来、愛弟子にのめりこむ事で自分を見失ってしまったガイ。
毎夜良くない夢にうなされて満足に眠ることもできなくなっていた。
目の下には深い隈ができ、外を歩いていても虚ろな表情で溜息ばかりついている。
そんな時だった。
ガイを呼びかける声に振り向くと、下忍の頃からよく面倒を見てやっていた中忍くのいちがいた。
任務明けで帰ってきたところのようだ。
(そうだ、しばらく後輩たちに声を掛けてやってなかったな。)
いつものように声を掛けているつもりでも元気が出ない。
「ガイ先輩、今日は飲みに行きませんか?」
(そうだな、そうすればぐっすりねむれるかもしれないな。)
「あぁ!!そうしよう!!」
ガイはの言葉どおり居酒屋へ行った。
辛さが限界に来ていたためか、酒のペースは速かった。
思考能力はマヒして、ガイにとっては少し楽な気分になっていた。
一緒にいてくれる、後輩がこうしているだけでまた随分と違う。
「だいぶ酔ってるみたいですし、そろそろ帰りましょうか?」
後輩のがそう言うので店を出た。
歩きづらさを感じ、店の前で転ぶと少し呆れた様子だったが肩を貸してくれた。
「あぁ、すまんな。」
「いいえ。このまま歩かせる方がよっぽど危険ですから。」
がクスクスと笑っている。
その日の木の葉の里には綺麗な星空が見えていた。
それまで誰にも打ち明けなかった心の内を、ガイは思わずに話していた。
部下が怪我をしてしまったこと、自分にも責任があるということ、そして
二度と忍にもどれないようになるかもしれないということ。
不安でしょうがない気持ちをいつの間にかに話していた、涙でぐちゃぐちゃになりながら。
するとは落ち着いた様子でガイを抱きしめて言った
「治る確率がゼロじゃないなら………信じましょう、ガイ先輩。」
いつもガイが落ち込んだ後輩や部下たちにそうするように、はガイを強く抱きしめてくれた。
するとのおかげで、気持ちが落ち着いたようだった。
家に着くと、ガイは不意に夜な夜な見る良くない夢が頭をよぎり背中がゾッとした。
その夢のおかげで、ガイは恐怖のあまり毎日眠れないのだ。
(もう少し…と話をしていたい。)
ガイは恐怖から逃れようとするようにを引きとめ、少しの間話し相手になってもらうことにした。
がお茶を煎れてくれる。
それは、驚くくらいおいしく煎れられていて、心が温かくなるような感じがした。
ガイはにもっと一緒に居て欲しいと強く思った。
そしてそのうちガイは、並んでお茶を飲むを見つめているうちに変な気分になってきた。
(このまま押し倒してしまえば、俺は朝まで独りにならなくてすむ。
あの夢も…見なくてすむ。朝までを抱いていれば眠らずにすむ…。)
「それじゃ、そろそろ……」
はお茶を飲み終えて立ち上がろうとする。
ガイは思わずの腕を掴んでしまう。
は驚いた顔をしてガイを心配する。
「ガイ先輩…?どこか気持ち悪いんですか?」
「……………行かないでくれ。」
「え?」
ガイはもう頭の中がぐちゃぐちゃになっていて、冷静な考え方はできなかった。
酒の勢いもあって、どうにかなる、と後のことを考えることもしていない。
とにかく、をこの場に引き止めておきたかった。
あの恐い夢から救って欲しかった。
抵抗するの服を剥ぎ取り無理やり自分のものにしようとするガイ。
の悲鳴はキスをして塞いだ。
「なぐさめてくれないか…。」
何をやっているのかも、いいことか悪いことかも考える余裕が無い。
恐ろしさ、胸の奥にある寂しさでガイの瞳からは涙が溢れていた。
不意には抵抗を止めた。
そしてガイを受け入れるのを決意したように言った。
「お願い、優しくしてください」
「………わかった。」
ガイはがどうしてそう言ったのかも全く思考できず、ただその言葉を受け止めて
今、目の前に居る柔らかな女をできる限りやさしく抱いた。
夢を見ることを拒むように、何度も、何度も。
の中に何度も吐き出す精。
体をむさぼり続けるように、重なりつづけた。
いつの間にか部屋に朝日が差し込み始めていた。
ガイの行為は続いている。
「あぁっ…あぁっ、あっ、あっ!!!…先輩っっ……!!!」
「ハァハァハァ………………………………………んぅっ!!!」
朝が来たことが判って急に安堵したガイは、を腕の中に抱いたままぐっすりと眠りに着いた。
一晩中ガイに付き合わされたはどこか安らかな表情ではあったが、やはり疲れた様子で
ガイの腕の中で目を閉じる。
そのうちはベッドから起きだして、衣服を纏って家の出口へと向かう。
しかし一度ガイを振り返ってぐっすり眠っている様子に安堵して部屋を出て行った。
ガイは2日眠り続けた。
睡眠不足だけでなく、精神的にかなり追い詰められていたガイだったので
心身ともに疲れていた体がたっぷりと休むことを求めていたのだ。
ガイはスッキリとした表情で2日後に目を覚ます。
気持ちよく目を覚ますも、頭がスッキリした所為で自分のやった犯罪まがいの行為をリアルに思い出す。
ガイの顔が真っ青になる。
「………………。」
「……………………夢だったのか?」
「いや、あの感覚は。」
そう、ひとり言を言いながらに触れた感覚を思い出すように手をニギニギする。
すると、ふとシーツに残る血の跡をみつけ、さらにガイは蒼白になる。
「俺は何てことをしちまったんだ…………。ははじめてだったのか…。」
突然襲ってきた罪悪感に本気の拳で自分の顔面を殴りつける。
「…痛てぇ………………。いや、こんなことで許されるわけじゃない。に謝るんだ!!」
ガイはに謝るために街の中を探し回った。その最中もあの夜ののことがグルグルグルグルと頭の中を回った。
「参ったな………。」
演習場でガイはを見つけた。今日はいつもの取り巻きがいない。
のもとへと駆け寄っていく。
「!!」
はガイの声を聞いて笑顔で振り返る。
ガイは振り返ったの笑顔を見るや体に電気が走ったような感覚に襲われた。
あの夜の乱れたが頭の中にありありと浮かび、ムラムラとしてくる。
「いや…あの、さっきようやく目が覚めた。それでこの間のことだが……俺はとんでもないことを…。」
とにかく、に嫌われたくないという思いで誠心誠意心を込めて謝ることにした。
ところがは笑顔のままキツイ口調で言った。
「やめて。謝らないでください。わたしはただ、ガイ先輩がなぐさめて欲しいって言うから
慰めただけですよ??それだけですよね?」
確かにガイはなぐさめてくれ、と頼んだ。それだけに、そう言われてしまうと否定できない。
だが、あんな行為は普通に考えて許せることではない。それなのに、それをは咎めようとはしない。
「先輩はもう気にしないでくださいね」
そうに言われても、ガイにとっては謝ることができないことが逆に苦しかった。
そしてもう一つ苦しかったのは。を前にするとガイは急にムラムラとしてしまい勃起しそうになったのだ。
その場をなんとか何も無かったように立ち去ったガイだが、途中偶然通りかかったイルカに見られそうになり
内股な変な歩き方で隠して帰った。

酷く情けなかった。
(俺はいったいどうしたら…。)
ガイはに言われたとおり気にせずにこれまでどおり先輩、後輩のままでいようと努力した。
だが、どこかが以前よりも冷たくなった気がして、余計気になってしかたなくなった。
家に帰ると必ずといっていいほど、あの夜を思い出して自慰をしてしまう。
「ハァ………ハァ…………、………んっ!!」
頭がスッキリしてくると、ガックリと肩を落として抑えられない自分の感情に溜息をつく。
これまでどおりにしようとすればするほど、かけ離れていくようだった。
街で偶然にを見かけて視線を向けようとするだけで目を合わせないようにされている気がした。
(に対していやらしい気持ちを消せずにいることを見抜かれているのだろうか。
俺自身もいったいどうしたっていうんだ。はかわいい後輩の一人じゃないか。)
自問自答してもそう簡単に答えは出なかった。
ガイは街の中を歩くを目で追う。
いつものようにを口説こうとする取り巻きが囲んでいて、親しげに話しかけている。
一人は手をとろうとし、一人はの肩を抱こうとしているのが見えた。
あまりに馴れ馴れしい男の行動に思わずガイの気持ちは苛立った。
「くそ!!アイツら!!!!」
胸の中に沸いたのは強い嫉妬心。
その気持ちに気がついたガイはハッとした。
(俺はまさかを…!?そんなバカな………。)
これまでガイは一度だって後輩や部下に恋愛感情を抱いたことは無かった。
自分を見失うことを自分が一番恐れていたから。
「いや、俺は…が好きなんだ…。」
初めてしっかりと自覚したガイ。
自覚したからには行動に起こさずにいられないのがガイだった。
少しでもの気持ちに近づきたい一心でデートに誘う。
しかしことごとく玉砕。
もちろん先輩としては好意的に接してくれるが、それ以上は絶対に踏み込もうとはしてくれなかった。
ガイ自身が先にその垣根を崩してしまった過去があるだけに、仕方ないか、という思いもある。
寝てもさめてもが頭から離れなかった。

ある日、アスマがガイに声を掛けてきた。
とにかく来い、とひきづられるように蕎麦屋へと連れて行かれる。
アスマのおごりで二人はざる蕎麦を食べながら話をしていた。
だが、アスマはいきなりガイを問い詰めはじめた。
「お前らしくもないんじゃないか?女にうつつ抜かして身が入らねぇなんてのは…。」
アスマの言葉にガイは愕然とした。
誰にも話していない気持ちを、アスマは完璧に把握しているのだ。
「…俺はそんなにわかりやすいのか?」
額に汗を浮かべながら問い返すと、アスマは吸っていたタバコを消しながら笑って言った。
「俺にとっちゃ、だけどな。相手に伝わっているかどうか、は恐らくNOだがな。」
「……あぁ、そうだろうな。」
ガイも苦笑してアスマの言葉に頷く。
「お前がそんなにのめりこむなんて…そんなにその女イイのか?」
「イイって何がだ!?」
ガイはその手の話題は苦手だった。
顔を赤くして焦りながら、蕎麦を食べてごまかそうとした。
「何がってセックスよ、あたりめぇだろうが。」
平然と言ってのけるアスマに、ガイは耳まで赤くして黙り込んだ。
「……………。」
「……くくっ…。めずらしくちゃんとヤッてあるみたいだな、ガイ。」
「お、おい!!そういう話はやめろ!食事中だろうが!!」
口に入っていた蕎麦を飛ばしながらテンパッているガイを見れば肩を揺らしてアスマは笑っていた。
「汚ったねぇな…おい。まぁ恋愛するのは自由だけどよ、任務に支障だけは出すなよ。」
「………………………あぁ…それは判っているのだが…。」
「早いうちに当たって砕け散っておけよ!」
「うむ………。って誰が砕け散るか!!」
アスマはガイを心配していたようだ。
上忍としての付き合いは長い方だったため、ガイの特徴をよくわかっていたのだ。
このままでは任務に支障が出る、そう判っていた。
「どうも避けられているようなんだ…。俺の誘いはことごとく断られている。
気持ちを伝えることができればよいのだが…。」
「そうか。」
アスマはガイの話を聞いて、何か考えているようだったがガイには何も言わずに蕎麦を食べた。
数日が過ぎ、愛弟子リーの手術は成功したとガイの任務先でにも情報が入った。
できる限り最速で任務をこなしてガイは息を切らせて木の葉病院へと駆けつけるも
そこにはリーはいなかった。
「リ…リーは?」
どうやらすっかりと良くなったリーはネジたちが向かったサスケ争奪へと参戦しに行ったらしかった。
(…ハハハ……。リーは俺を待ってなんかいないか……。)
伸び伸びと自分の目指す道へと飛び立って行ったリーに少しの寂しさを覚えながらも
リーが忍道をまっすぐに進んでいける可能性を得られたことをとても嬉しく思っていた。
心なしか軽い足取りで街を歩いていた。
そんな嬉しい気持ちを胸に今日もを短冊街の祭りに誘おうと声を掛けた。
今日も玉砕か、と半分諦めていたところに
も嬉しそうに話しかけてきた
「ガイ先輩!!手術成功おめでとうございます。…これで安心ですね!!」
リーの手術のことをちゃんと気に掛けてくれていたのだ。
「あんなに落ち込んだ先輩を見たの初めてだったんで、わたし本当に心配でした。
いつもは先輩に勇気付けられてばかりで、情けない後輩ですけど絶対に元気になって欲しかったから。」
はあの日から今までもガイをとても心配してくれていた。
あんな行為をしても怒らずにいてくれたのは、自分を本気で心配してくれていたからだと
はっきりとわかったのだ。
ガイは嬉しさで涙が零れ思わずを抱きしめた。
もその時ばかりは拒否せずに微笑んでくれている。
今日ならばきっとOKをもらえる、とふんだガイはをデートに誘う。
「それで、今日なんだが短冊街で祭りがあるらしいんだが…」
「……申し訳ありませんが…ちょっと…。」
は困ったような表情をしてガイの誘いを断った。
悲しみと寂しさが一度に襲ってくる。
「そうか……………………それじゃな。」
ガイは意気消沈して肩を落とし、テンテンと約束があった演習場へと向かった。
その後すぐにアスマがに声を掛けたことは知らずに。

テンテンの修行に付き合っている間中、ガイは先ほどのの笑顔を思い出してしまっていた。
抱きしめても嫌な顔もせずに一緒に喜びを分かち合えた。
(あんなふうになれたら……。)
「キャーーーー!!!先生、なにやってるのよ!避けて!!!!」
「ん?……うぉぉ!!!!」
危ないところでかわしたが、ガイはふとした瞬間にテンテンの忍具で大怪我を負いそうになった。
「ちょっと!!先生!!!今日っていうか最近変よ!!??
だいたい、上忍の先生があたしの攻撃もろに受けそうになってどうするの?
何か考え事してたみたいだけどそういうの迷惑なの!!」
「す…すまん、テンテン。今度は気をつけるから…な!!」
「もう…。」
テンテンがガイに説教をしていると演習場の森の中から一人の人の気配が現れた。
「先輩…。お忙しいところをすみません。今少しだけお話させてもらってもいいですか?」
ガイがずっと頭から離れられずに居た張本人、だった。
ガイは修行中のテンテンをチラリと振り返る。
テンテンは、苦笑をうかべるも「いいよ」という意味で小さく頷いて返す。
「あぁ…少しだけなら。」
二人はテンテンを演習場に残し慰霊碑の前へやってきた。
人気が無いのでとても静かだった。
沈黙が続くかと思われたそのとき、話し始めたのはだった。
「さっき…アスマさんに聞いたんですが。」
ガイはアスマと聞いてハッとする。
「まさか!!…アスマ!!!(俺の気持ちを先にに言ったのか?)」
ガイは自分からはなかなか告白できずにこれまできた所為で、ありがたい気持ちと、余計なことをしてくれた、という気持ちと複雑な心境だった。
「ガイ先輩、……………やっぱり直接聞きます。わたしのことをどう思っているんですか?」
(アスマから俺の気持ちを聞いたうえで今ここに来ているということは…、は俺がを好きだと
言って欲しいということなのか!?)
後輩としてずっと心配してくれていた。
ガイのとんでもない行為にも怒らずに受け止めてくれた。
あんなことがあった後でガイが罪悪感で苦しんだりしないようにと、先輩と後輩の関係に戻れるように努めてくれていた。
(それとも、俺の度重なる誘いに困って、後輩としか考えていないという答えを俺に出すように
求めているのか?)
ガイの頭の中はグルグルといろんな考えが回り、極度の緊張から口の中がカラカラになる。
「…好きだ。」
あまりに小さなこえで言うガイにさすがのもキレぎみで言った。
「は?聞こえませんけど。」
(思い切って言ってしまえば答えが出るじゃないか。どっちにしろ俺はこの気持ちからは逃げられない。)
「す……す……す…………………。
…………お前こそどうなんだ?」
ガイの口から出たのはなんとも男らしくない問い返しだった。
は思わずずっこけそうになり、ハァーー…と盛大な溜息をついて言った。
「わたしが先に言ってもいいんですか?」
いつになく挑戦的な目でガイを見つめる。
(いかん!!!それでは男としてものすごく惨めじゃないか!)
「駄目だ!!」
ガイはとっさに否定した。
しかし、こうして問い詰められると言おうと思っていた気持ちもなかなか言葉にならない。
ガイは額にびっしょり汗をかいて伝える言葉を思案する。
(うむ……なんと言えばいいんだ!)
するとその姿を見てはプッと噴き出した。
そして急にガイに背を向けた。
「もういいです、わたし帰ります。」
ガイは非情に焦った。
もしこの機会を逃してしまっては恐らくもう2度とチャンスは来ないだろう。
それどころかに一生無視され続けかねない。
「!!ま、待て!!待ってくれ!!好きだ!!!!お前が好きなんだ!!」
その言葉を聞き終わると、はニッコリと微笑んで振り返り、ガイのもとへと抱きついてきた。
ガイも思わずを強く抱きしめる。
柔らかなの感触を確かめるようにしっかりと。
「お前にリーのことで助けてもらって俺はこの気持ちに気づいたんだ。
お前のことを考えただけで俺は………感情を抑えられなくなりそうだ。
お前が好きで、好きでたまらない…。
……もう一度…恋人として俺を助けてくれないか?」
(そうだ!たとえ先輩、後輩だったとしてもその先お互いにしっかりと愛し合えていれば
自分を見失うことなど無いはずだ!!が俺の傍にいて微笑んでくれていれば…俺はきっと幸せだ)
告白したと同時にこれまで自分の中でもやもやとしていた恋愛観についても答えが出たガイ。
すっきりとした表情でを愛しげに見つめている。
は答えをストレートにぶつけてきたガイに嬉しそうに頷いて答えた。
「はい、いいですよ。ガイさん。」
の言葉を聞いてガイは思わずに口付けをした。
ガイside 終わり